鍵盤ハーモニカは日本で生まれた(吉田絵奈) ― 2014/07/22 11:44
ブログ最終回です。
鍵盤ハーモニカは今年で生誕53年。
1958年にボタン式のものがドイツで発明され、
それをヒントに1961年鈴木楽器の鈴木萬司さんと言う方が創りました。
れっきとした日本生まれの楽器なんですよ。
現在、鍵盤ハーモニカは小学校の音楽教材楽器にも推奨されていますが、
その大きな理由として、
-自分の指と息だけで演奏することができる
-息を吹き込めば正しい音階がでる
-メンテナンスが非常に簡単
といった点が挙げられていますが、それに加えて、
楽器を演奏することで子どもの頃から豊かな歌心を養うことができる、
といった要素も期待されているそうです。
私自身、鍵盤ハーモニカと出会ったお陰で、
人生がとても明るいものになりました。
鍵盤ハーモニカを始めた頃、
こんなに素晴らしい楽器を創った方に
いつかお礼が言いたいと思っていたのですが、
6年越しのその夢がついに昨年叶いました。
楽器工場でのコンサートも実現し、
楽器の生みの親である鈴木萬司さんにも
私の演奏を聴いてもらう事ができました。

私の夢は、鍵盤ハーモニカの素晴らしさ、魅力を世界に広め、
ピアノやヴァイオリンのような地位を築く事です。
〈せんくら〉でのコンサートを通じて、
その思いを少しでも皆様に伝えられる機会を得られたことに
関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。
〈せんくら〉では、鍵盤ハーモニカの魅力である
息を使って歌うように表現するバラード、
楽器の特性を生かした歯切れの良いリズム感のある曲、
「カルメン幻想曲」「黒い瞳」「ハナミズキ」「ぬくもり(オリジナル)」など
様々なジャンルから素敵な曲を選んでお届けしたいと思います。
「カルメン幻想曲」は息継ぎをする場所がありません。
この曲を鍵盤ハーモニカでなんとか演奏したくて3年かけて循環呼吸をマスターし、
いまやっといま私のレパートリーになりました。
循環呼吸ができるようになったおかげで、
さらに多くの曲を演奏できる可能性も出てきました。
プロの鍵盤ハーモニカ奏者のソリストはまだまだ少なく、
生演奏を聴く機会は多くないと思います。
鍵盤ハーモニカという楽器の奥深さと表現豊かな音色を、
ぜひ〈せんくら〉の会場で体感いただけたら嬉しいです。
子供向けコンサートでは、
みんなで一緒に演奏するコーナーもありますので、
ぜひ楽器を持って会場に遊びに来て下さいね!
10月4日、皆さんにお会いできるのをとっても楽しみにしています!!
今まで読んで下さりどうもありがとうございました!!
鍵盤ハーモニカ奏者 吉田絵奈
最近のコメント