フルート荒川洋より〜せんくらにむけて〜2014/07/02 09:31


こんにちは。今日から担当のフルートの荒川洋です。
僕がこれまでリリースしたCD「フレンチコンポーザーズ」「インストゥルメンタル・カラーズ」を聴いてくださっている方々にはいつも感謝申し上げます。

ハードワークでしたが、この文章を書くと、もうせんくらの公演が近づいてきたんだなと感じます。
せんくらで皆さんにフルートの公演を聴いてもらえるのを本当に楽しみにしています。


現在は新日本フィルハーモニー交響楽団の公演が続き、ダニエル・ハーディング指揮のブラームスの交響曲1、3、4番とヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲の数公演を終えたところ。
最後の公演の地、サントリーホールでの余韻が残っています。
ハーディングの音楽センスと洞察力は、聴衆を魅了する新しいエッセンスが備わっていて、聴く人の心を揺さぶります。
そして探求心の尽きない精力的な指揮者です。ただしこちらへの要求も多く、大変なエネルギーも使います。

僕の方は今回の公演から、フランス・パリの楽器「ジャルデ」を使用しています。
巻き管銀で、1960年代に作られたようで、ジャック・レフ(JackLeff)が当時工房にいたときにつくった楽器だそうで、非常にバランスの良い素晴らしい音色がします。
評判も良く、ブラームス交響曲4番の4楽章のソロでも、ハーディングからも素晴らしかったとのお言葉をいただきました。これからもどんどん音色の探求がはじまります。
皆さんも是非オーケストラの現場にも足を運んでみて、聴いてみていただけるとうれしいです。

演奏会の終わった日にはとりあえず自分にささやかなご褒美。ワインで心を癒します。
ピアニスト干野宜大さんから教えてもらったハンガリーのワイン、エグリ・ヴィカヴェール(Egri Bikavér)を手に入れて飲みました。
“雄牛の血”と呼ばれる赤ワインですが、本当においしいです。皆さんもお試しを。