私の好きな曲(成田博之) ― 2014/09/13 10:03
さて、今回のコンサートのプログラム。
どのコンサートでも僕の大好きな曲ばかり歌わせて頂きます。
まず【27】のリサイタル「珠玉のメロディで誘う、イタリアへの旅」
オペラへ興味を持ったきっかけは、私が中学生の時に亡くなった黄金のトランペットと言われた名テノール マリオ・デル・モナコでした。当時テレビやラジオで様々な特集番組が放送され、その中で演奏される彼の歌声に強烈なショックを受けたものでした。
そこからオペラに興味を持ち、彼の歌う様々なレコードを聴きました。モナコの歌うものはとてもドラマティックな役のオペラアリアやカンツォーネ、そして朗々と歌うオペレッタやミュージカルナンバー等がありますが、どの曲も彼の持ち声を生かすメロディーがありました。
メロディーの中に人間の喜びや悲しみが存在し、声の力によってそれが表現されていました。「私の太陽」「つれない心」「帰れソレントへ」など何度聴いたことでしょう。
気がついた時には私の聴く音楽はイタリアで生まれた音楽が圧倒的に多くなっていました。
そしてイタリアオペラが好きになり、オペラ歌手にそれらの曲は導いてくれたのでした。
そんな私が大好きな曲ばかりを集めたコンサート。イタリアへの思いをトークしながら、その国が生んだ素敵なメロディーをお伝えしたいと思います。
次に【19】の「華麗なる歌ガラコンサート」ではイタリアが生んだ作曲家ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「椿姫」(ジェルモン)、「リゴレット」(リゴレット)、「ドン・カルロ」(ロドリーゴ)のアリアをお聴き頂きます。
どの役もバリトンにとっては演じたい役ですが、それには名アリアがあるからともいえます。今年2月には東京二期会公演で「ドン・カルロ」に出演し、9月には秋田県能代市にて「椿姫」を、来年2月に東京二期会公演で「リゴレット」に出演することになっています。
私の大好きなオペラに出演することが出来、バリトン歌手としてとても幸せですが、そのアリア3曲を皆様にお披露目させて頂き、その魅力をお伝え出来たらと思います。
2つのコンサートは全ての曲がイタリアです。
私が好きな理由がお分かり頂けるといいなー。
では、また明日。
(写真は昨年ローマにて演奏する機会があり、その時にプッチーニ「トスカ」の舞台になったサンタンジェロ城からヴァチカン方面を撮影したものです)
成田博之
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