熱中症対策に(中村優子) ― 2014/08/21 08:55
残暑お見舞い申し上げます。
涼しくなるとホッとしますね。
真夏日の長く続く日々は辛いですが、八百屋さん、果物屋さんには夏だからこそ楽し
める美味しい野菜や果物でいっぱいです!今夏、私の熱中症対策はスイカを朝に食べる
ことです。水分補給になるだけでなく、鮮やかな色は目にも美味しく何か元気が出て
きます。小玉スイカがおすすめです!
さて、来週は久しぶりにプラネタリウムにでも行ってみようと思います。銀河鉄道に
思いを馳せつつ‥・これももちろん熱中症対策なのです。
せんくら・うた劇場
中村優子
宮澤賢治作品との出会い(高橋正典) ― 2014/08/21 08:51
この度、宮沢賢治原作、吉川先生作曲の「銀河鉄道の夜」に出演させて頂く事、心より楽しみにしております。
海外が長かった僕と宮沢賢治さんの作品との出会いはとても運命的なものだったと思います。
仙台に引っ越してきて、佐藤泰平先生と出会い、賢治さんが作詞をした曲を歌わせて頂いたり、今年の頭には塩竈市にて新倉健先生作曲、中村敬一先生台本のオペラ「ポラーノの広場」でキューストを歌わせて頂いたりしました。
そして来年はニューヨークにて佐藤誠一先生作曲の「セロ弾きのゴーシュ」を一人オペラとして初演させて頂く予定です。
日本人の心を描いた宮沢賢治さんですが、実はその作品を守った弟の清六さんの存在も忘れてはなりません。なぜなら、清六さんは1945年の8月10日に襲った空襲で、賢治さんの作品を守り抜いたからです。
清六さんのおかげさまで、我々は賢治さんの作品を楽しめるという訳です。
「銀河鉄道の夜」はその賢治さんの代表作の一つです。
今回、アンサンブルとして、出演する事を、心から楽しみにしています。
是非、お越し下さい。
せんくら・うた劇場
高橋正典
合唱のこと(原田博之) ― 2014/08/20 09:49
せんくらブログをご覧のみなさま、はじめまして。声楽の原田博之と申します。吉川和夫さん作曲の《銀河鉄道の夜》でご一緒できますことを嬉しく思います。私も子どもの頃から合唱を歌ってきましたが、本作品は子どもから大人まで一緒に楽しみ、宮澤賢治先生の世界を味わうことのできる作品です。初演を務めた「合唱団じゃがいも」は、子どもと大人が一緒に素晴らしい舞台をつくりあげました。現在私たちもその練習に取り組んでいます。
子どもの合唱とは縁がありまして、昨年からNHK仙台少年少女合唱隊の指導に携わっております。そして支倉常長が主人公の三善晃先生作曲のオペラ《遠い帆》東京公演(http://www.toiho.info)が、8月23日、24日に迫ってきました。このブログが掲載される頃、私たちは東京・新国立劇場でリハーサルの毎日を送っている予定です。
合唱隊は昨年の仙台公演から上級生が大勢抜けてしまうなど、ここまで困難の連続でした。ですが残されたベリー、ベリー・ヤングな子どもたちと力を合わせて頑張っています。演出の岩田達宗さんや指揮の佐藤正浩さんをはじめ、素晴らしいスタッフの皆さんとご一緒させて頂ける幸せをかみしめつつ、ソリストの皆さんの歌声に感激し、大人の合唱の迫力に圧倒される充実した毎日を送っています。
リハーサルの様子は《遠い帆》facebookでご覧頂くことができますが(https://www.facebook.com/operatoiho)、今回は合唱隊の夏合宿から、子どもたちの様子を少しだけご紹介しましょう。
(お昼は、おいしくて楽しい流しそうめん)
(夜は、満天の星空の下で花火大会!)
練習風景がありませんでしたが…、もちろんたくさん練習しました!
私が三善先生の合唱作品と出会ったのは、小学生の時に歌った《オデコのこいつ》から〈ゆめ〉でした。先生の作品に込められたメッセージは、子ども心に強い印象となって残りました。私の声楽の師は2000年の公演で支倉常長役でしたし、今回の常長役の小森輝彦さんも大学でお世話になった先輩です。色々なご縁があっての今回のオペラ公演、陰に徹して精一杯務めたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございます。10月に《銀河鉄道の夜》でお会いしましょう! 今年はフィナーレの第9の合唱指導にも関わっています。こちらも合わせまして、どうぞよろしくお願い致します。
それではみなさま、どうぞ良い夏をお過ごしください。
せんくら・うた劇場
原田博之
3回目のせんくら(高山圭子) ― 2014/08/20 09:21
今回でありがたいことです、せんくら3回目となります。
2006年、せんくら記念すべき第一回目、ソロのステージと第九で歌わせていただきました。とても嬉しい機会を頂いて嬉しいのと、その大きなフェスティバルに出させていただくプレッシャーで緊張が止まりませんでした。
そして2011年、誰もが忘れられない年に第九を歌わせていただきました。
その時その時で、たくさんの思い出を残してくれる、このフェスティバル、2014年は、アンサンブルでの出演。吉川先生の、銀河鉄道の夜、今回は、せんくら特別バージョン45分でお送りいたします。大変内容の濃い、感動的な作品です!きっと皆さんと素敵な旅が出来るでしょう!では、私は、その旅の準備をしないといけないので、当日お会いしましょう!お待ちしています!
せんくら・うた劇場
高山圭子
45分でめぐる『銀河鉄道の夜』のこと(吉川和夫) ― 2014/08/19 08:48
こんにちは。作曲家の吉川和夫です。
このたび、45分でめぐる『銀河鉄道の夜』を、せんくら・うた劇場として演奏することになりました。公演は10月5日(日)11:45~12:00、エルパーク仙台ギャラリーホール(公演番号65)です。どうぞよろしくお願いいたします。
ご存知のとおり、「銀河鉄道の夜」は宮澤賢治の代表的な作品です。ジョバンニ、カムパネルラという二人の少年が、「ほんとうの幸い」を求めて銀河を旅する、美しくも哀切な物語…。ところが、題名はよく知っているけれど、実はちゃんと読んだことがないという声もよく耳にします。特別難しい言葉が多いわけではありませんが、イメージがあまりにも壮大かつ自由に広がっていくため、ついていくのに苦労する面が、もしかしたらあるのかも知れません。
その「銀河鉄道の夜」を合唱劇にしようと考えたのは、合唱団じゃがいもの指揮者・鈴木義孝さんでした。山形を拠点とする合唱団じゃがいもは、他に類のないユニークな活動で知られています。ここには子どもからおとなまで在籍していますが、おとなの合唱団に児童合唱パートが付いているのではなく、高校生以下は必ず親と一緒に参加します。三世代で参加している家族もあります。そして、おとなも子どもも、同じレパートリーを歌うのですが、そんなふうに世代を超えて一緒に歌える合唱曲は決して多くありません。そこで、「新しい曲を書いてよ」という鈴木さんの要請に応えて、作曲家の林光さんや萩京子さんや私が作曲してきました。その多くが宮澤賢治を題材とした合唱劇となり、すでに20作品を越えています。合唱劇という形をとれば、子どもは子どもなりの、おとなはおとなの役割をもって活動することが出来ます。お芝居が目的ではありませんが、簡単な小道具や衣装は、みんなで手作り。加藤直さんや恵川智美さんといったプロの演出家に全体をまとめてもらいます。じゃがいも版の合唱劇「銀河鉄道の夜」を演出してくださったのは、故・山元清多さんでした。学生の合唱団のように、声が均質な合唱の美しさとは違って、多世代の声が混じる歌声もなかなか良いものです。
合唱団じゃがいもが、満を持して「銀河鉄道の夜」を合唱劇として制作し、山形と仙台で上演したのは2007年のことでした。名だたる名作への挑戦なだけに、私も合唱団も覚悟を持って取り組みました。しかし、原作は文庫本で60ページ余り、朗読するだけでCD2枚分の時間がかかります。私たちが脚色のポイントとしたのは、「原作の言葉を(時間の関係で)省略はしても変更はしない」ことでした。原作の言葉は、歌うために大幅に整理せざるを得ませんが、言葉の変更・置き換えは一切行っていません。それでも、上演には約2時間を要します。上演に立ち会った方々から「内容がよくわかった」「原作を改めて読みなおすきっかけになった」などの声を頂けたのは嬉しいことでした。
このたびの「せんくら」では、「銀河鉄道の夜」という作品の魅力の一端をお伝えできるよう、さらにコンパクトな45分バージョンを作りました。ここにおさまりきらなかった部分に、面白いところ、大切な言葉がたくさんあります。この公演が、原作を読み直すきっかけになったら嬉しいです。
「せんくら・うた劇場」と銘打ったのは、この合唱劇「銀河鉄道の夜」が、歌であると同時に劇的なストーリーを持っているためです。そういった作品は古今東西いろいろありますから、これから「せんくら」の中でシリーズとして上演していったら面白いのではないかなという個人的な思いを、私は持っています。
宮澤賢治さんの墓所(2007年12月 撮影・吉川)
合唱団じゃがいもによる合唱劇「銀河鉄道の夜」
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