3日目(菊池洋子)2014/09/23 11:56

せんくらブログをご覧の皆様、こんにちは。

私のせんくらブログ最終日の今日は、第2の故郷イタリアでの様子を少しご覧頂きたいと思います。

高校卒業後、イタリアのイモラ音楽院で勉強してイタリアには10数年住みましたが、数年前ドイツのベルリンに引越しました。

引越した後もイタリアには年に数回行きますが、毎年夏の楽しみはトスカーナの室内楽音楽祭です。



数カ所のワイナリーで行われるこの音楽祭は、ベルリン・フィルの奏者とその仲間が出演します。

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週間ほどシエナに滞在しながらリハーサルを重ねて演奏会に臨み、終演後はワイナリー自慢のワインとそれに合わせたイタリア料理で、星空の下で皆とゆっくりした時間を過ごします。

その期間中シエナで行われるパーリオ(競馬)もすごい迫力です。








音楽祭では、思いがけない嬉しい出会いや新たな出会いがあります。

せんくらでも仙台の皆様との出会いをとても楽しみにしています。

演奏会でお会い致しましょう!


菊池洋子



2日目(菊池洋子)2014/09/22 09:42

せんくらブログをご覧の皆様、こんにちは。

先日、愛知県の豊田市コンサートホールで出演しました演奏会の様子をご覧頂きたと思います。

フィギュアスケートで使われたいろいろな音楽を演奏し、ゲストの伊藤みどりさんと山田満知子コーチの楽しいお話を交えた、とても華やかな時間でした。

伊藤みどりさんがアルベールビル・オリンピックのフリーで使用したラフマニノフのピアノ協奏曲(第1番と第2番のからのオリジナル・バージョン)を、作曲の鷹羽弘晃さんが2台ピアノに編曲。みどりさんと満知子さんの前で演奏させていただき、とても盛り上がりました!



左よりアナウンサーの相澤伸郎さん、伊藤みどりさん、山田満知子さん、私、鷹羽弘晃さん

フィギュアスケートの音楽は、数分の中にジャンプや盛り上げる場所など様々な要素を盛り込むため、それに合った音楽をつないで作られていて、実際に演奏するとなると、音楽の流れが突然切れる場所が出てくるので難しい部分もありました。

でも、何度もテレビで観て応援していたみどりさんの目の前で、思い出の曲を演奏できたのは感激でした!

演奏会の翌日は、とっても素敵な豊田市美術館に行ってきました。

私が行った数日後には改修工事で1年間閉館するとのこと、ラッキーでした!

ジャン・フォートリエ展や美術館所蔵作品のクリムトやシーレを観た後、美しいお庭の一角にあるお茶室にも立ち寄りました。

充実した楽しい時間でした。




菊池洋子



1日目(菊池洋子)2014/09/21 13:48

せんくらブログをご覧の皆様、はじめまして、ピアノの菊池洋子です。

今年初めて、せんくらに出演させていただきます。


私にとって仙台での演奏は20108月に仙台フィルさんと共演して以来、4年ぶりになります。

今回演奏するプログラムは、トリオ、デュオ、そしてリサイタルと盛りだくさんです。

初共演のチェロの長谷川陽子さんとはベートーベンの大公トリオ1楽章、デュオで変奏曲を(18)、ヴァイオリンの川久保賜紀さんとは、大好きなモーツァルトのヴァイオリンソナタイ長調とピアノソナタイ長調 トルコ行進曲付きをあわせたプログラム(77)、クライスラーの小品など(41)を演奏します。

川久保さんとは、昨年淡路島でデュオ・リサイタルをご一緒して以来です。

そして、10/5のリサイタル(64)ではモーツァルトのきらきら星からショパン、アルベニスまで、さまざまな作曲家の名曲を、仙台の皆様にお楽しみいただきたいという想いで選曲しました。

まだ残席のある公演もありますので、ぜひお聴きいただけましたら嬉しく思います。

せんくらブログ、明日と明後日もどうぞご覧ください!


おまけに・・・私の好きな絵の一つ、ピカソ作「ピアノ」です。




菊池洋子



3日目(長谷川陽子)2014/09/20 13:53

最終日は・・・じゃ~ん!!

 

 仙台クラシックフェスティバル【61

~中川「教授」が音楽家の仲間たちと贈る目からウロコ!教科書に載せたいクラシック

 

いやぁ~、これ、めちゃくちゃ楽しみです!!現代の奇才・中川賢一さんと、フルート界の貴公子・荒川洋さんと、ワタクシ長谷川。【三本川トリオ】と呼んで頂ければ大変光栄でございます。

 中川さんも荒川さんも、最高な演奏家仲間です。中川さんとは昨年2公演ご一緒しました。彼が作り出す音はどの1音も躍動感と色彩感に満ちていて、大変感銘を受けながらの共演となりました。荒川さんとは【せんくら仲間】の一人。毎年わいわいと集まって牛タンをつまみながら夢を語らう仲なのですが、実は共演するのは初めて。楽しみです。

 お二人とも、話術も天才並ですから、もちろんトークも炸裂すること間違いなし!!ワタクシ、笑いすぎて弾けないかもしれません・・・私も客席で聴きたいぐらいのお墨付きコンサートです 

 是非、【せんくら】最終日、クラシックを聴きながら笑い転げに来てください?!いやいや、笑うだけではありません。これぞクラシックの名曲中の名曲。聞かせます!!

 

 さて、そんな四方山話をしていたら、このせんくらブログもあっという間に最終日となりました。3日間お付き合いくださった皆さまに感謝申し上げます。そして、もうすぐ。【せんくら】でお会いしましょう!!

 

長谷川陽子

 

                   《写真 千葉広子》

 




2日目(長谷川陽子)2014/09/19 08:53

さて、2日目のコンサートはベートーヴェンのガラと、なんとブラームスのチェロ・ソナタ全2曲のコンサートです。こちらは嬉しいことに両方ともソールドアウトだそう。ありがとうございます!!

 

ベートーヴェンのガラでは、菊池洋子さんとの初共演が今からとても楽しみです。そしてヴァイオリンの川久保賜紀さんとのトリオ、今まで何度か川久保さんとは共演させていただいていますが、すっきりと現代的な美しいヴァイオリンを弾かれる素敵な方です。そしてお人柄もチャーミング!!

ベートーヴェンは、一部の貴族の音楽だったクラシックを、私たち一般庶民みんなが共有してともに感動出来るよう世の中にクラシック音楽を広げるきっかけを作ってくれました。貴族のサロンからコンサートホールへ。そして古典からロマン派の幕開けの必殺仕掛け人。ベートーヴェンの音楽はどの瞬間も本当に素晴らしいのですが、特に敬虔な祈りからまるで万華鏡のように音色の世界が変わっていき、その先に生まれる生命力に満ちた躍動感。この神秘のヴェールから生まれる奇跡の瞬間に、いつも私は生きていることの素晴らしさを感じます。今回もその奇跡の瞬間を楽しみに弾きたいと思います。

そしてそんなベートーヴェンを敬愛してやまなかったブラームス。ブラームスは炭のようにじっくりと深く燃えていく作曲家です。第一番は第2楽章にベートーヴェンへの敬愛、第3楽章にはフーガを通じてバッハへの尊敬の念を込めて作曲されたといわれています。そしてまた彼自身この曲を作曲した当時、母親の死という悲しい出来事がありました。

そして二番では、当時ブラームス自身が惹かれていたハンガリーの民族音楽からのインスパイア、そして既に大きな成功をおさめていたブラームス、自信溢れるシンフォニックな雄大な響きをいつも感じながら演奏しています。

偉大なる2B、どちらの公演も楽しんでいただけますように!!

 

長谷川陽子

                  《写真 千葉広子》